このコーナーでは、僕の好きなサッカー選手についてつらつら書いていきます。

記念すべき第1回目はスイス代表MFのシェルダン・シャキリです。

 

シェルダン・シャキリの経歴

 

スイスの名門・FCバーゼルでキャリアをスタート。

その後、バイエルン・ミュンヘン、インテル・ミラノなど、世界の強豪クラブに在籍するも、レギュラーポジションを獲得するには至らず。

半ば都落ちのような流れで、イングランド・プレミアリーグの中堅クラブ・ストークシティへ移籍。

 

一方、スイス代表では早くから主力としてプレー。

ロシアワールドカップでの活躍も評価され、プレミアリーグの名門・リバプールへの移籍が決定。(←今ここ)

 早くから評価され名門に行ったものの、ブレイク出来ずにクラブのランクを落とすことになった選手というのは、そのまま第一線には戻れずにキャリアを終えるケースが大半です。

そんな通例を覆し、己の実力をもってして一流クラブへ再び返り咲くという劇的なキャリアも、個人的にはグッと来るものがあります。

 

シャキリの魅力

現代サッカーの異分子

 

現代サッカーの戦術や育成は、情報化社会の発展に伴って、日進月歩でレベルアップしています。

そして、何より世界の至る国で最新の情報が共有されるようになったため、現代サッカーにおいて選手に求められる資質やプレースタイルの最適解も幅広く認知されるようになりました。

つまり、選手の存在そのものも、画一化・均質化されていく傾向が強くなったわけですね。

 

実際、ロシアワールドカップに出ていた選手は皆、標準以上のスキルとフィジカルを有していましたが、

裏を返せば皆似たり寄ったりで、圧倒的な違いを出せる選手はごくわずかでした。

 

皆が同じようなサッカーを志向し、その基準に適合する選手が選出されるため、プレースタイルや体型がどうしても似通ってくるわけです。

 

そんなある意味では退屈な状況の中、シャキリは明らかに様子がおかしいです。

彼のビジュアル的な面での1番の特長と言えば、なんといってもラガーマンかと見紛うようなガチムチな体型。

シャキリの身長は165cm程度なので、なおさら異端に移ります。

 

シャキリのような筋肉の付け方は、現代サッカーに必須のアジリティーやスピードが失われてしまうので、本来であればタブーであるはずです。

 

あのガチムチはナチュラルボーンな側面も大きいのかもしれませんが、

いずれにせよ、サッカーにおいては「邪魔になるから必要ない」とされるような部分にまで筋肉が付いている印象です。

 

もし、彼の体型を目標にして選手に筋トレをさせるフィジカルトレーナーがいたとするなら、そんな人間は即刻クビになることでしょう。

 

ですが、シャキリは俊敏性も標準以上。その上テクニシャン。体の強さとスキルの高さを活かし、めっちゃボールキープも出来る。

また、シャキリのサイズであれば、ミドルシュートにはほぼ期待出来ないようなプレーヤーが大半ですが、体幹の強さを活かした人外の強烈ミドルもお手の物。

身体能力も抜群に高く、意外性溢れるアクロバティックなプレーも得意。

 

プレシーズンマッチのマンチェスター・ユナイテッド戦でも、「なんじゃそら」と呆れてしまうようなスーパーバイシクルを決めていました。3分20秒~くらい!

 

守備をしないわけではないですが、同時に古典的な王様気質も備えていて、場合によっては「とりあえず俺にボールをつけろ」と味方に要求。

違いを生み出すべく、セオリーから外れたプレーをすることもしばしば、、といった感じで、

他に似たようなプレーヤーが思い浮かばないような、現代サッカーの異端児なのです。

 

対日本戦でのあのプレー

 

スイス代表はロシアワールドカップ直前の親善試合で日本代表と対戦しました。

その際、GK川島選手がスローイングミスをしたプレーを覚えてらっしゃるでしょうか?

 

あれで「やっぱり川島じゃヤバいじゃん」という気運が高まり、本大会でもその悪い予感は少なからず的中してしまったわけですが、

僕はあの場面で別のことを思っていました。

 

そう、「シャキリやべぇ」です。

川島選手は速攻を狙って、鋭いボールを前に入れるためにあのプレーをしたわけですが、とはいえGKはリスク管理が1番大事なポジション。

ボールを安易に奪われないプレーをすることが最優先事項であるわけですね。

 

つまり敵(スイス代表)の選手は、川島選手がボールを投げる瞬間、自チームの人間にボールが渡ることは基本的には想定していないわけです。

しかも、先述の通り、川島選手の投げたボールはかなり速いものでした。

 

にも関わらず、シャキリは「このボールは獲れる」とすぐさま判断し、少し無理な体勢だったにも関わらず、

左足の正確なトラップで体の前にボールを置き、飛び出していた川島選手の頭上を狙って間髪入れずループ気味のシュートを放ったのでした。

 

シュートは惜しくも枠を少し外れ、川島選手がポストに直撃するというシーンになったのですが、

「川島何やってんだよ」という思いよりも先に、わずか数秒の間に、的確な判断をして、それをあわやゴールというところまでもっていったシャキリのポテンシャルの高さに心打たれました。

 

まとめ

 

以上、シャキリ選手の魅力についてダラダラと書いてきました。

現代サッカーにおいて、献身性は必須のステータスですが、そういう観点からみるとムラっ気もあるタイプであるため、

少々使いづらい選手であることも否定は出来ないですが、裏を返せば「上手く使えば相手に多大な打撃を与えられる」とも言えるわけで、

単に真面目で使い勝手の良い選手よりもロマンを感じてしまいます。

 

おそらくはリバプールでもスーパーサブ的な使われ方がメインになるはずですが、

試合の途中からこれほど訳のわからないモンスターが出てくるのは、どんなチームにとっても厄介なことこの上ないはず。

 

ただでさえ今季のリバプールは、強力なメンバーが揃い、

チャンピオンズリーグ準優勝を成し遂げた昨季以上の好チームになると予想されますので、

どんな化学反応をシャキリが生み出してくれるか、非常に楽しみです!

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