Silversun Pickups(シルヴァーサン・ピックアップス)というバンドをご存じでしょうか。
世界的にもそこそこ評価を受けている、2006年デビューのアメリカのオルタナティブ・ロックバンドです。
しかし、僕はと言えば、彼らの曲をちゃんと聴いたのは2018年。
なぜこれほどまでに良いバンドをスルーしていたのか謎なのですが、彼らについて書いていこうと思います。
彼らをスルーしていた謎を解く
この項は、なぜ僕が彼らをスルーしていたのかについて、当時を思い出して嘆いているだけ(しかも大した答えは出ていない)です。
なので、「そんなのいらんわ」っていう賢明なアナタはこの項をスルーしましょう。
ではいきます。
どの世界にもマニアはいるものでして、インディ系の音楽に関しても、常にアンテナを張り巡らせている御仁がたくさんおられます。
そういった方たちと比べれば、僕は青二才もいいところです。
ただそれでも、良い音楽を探すことというのは、僕がこれまで情熱を傾けてきたことの1つではあるのは確実です。
だからこそ、なぜ彼らをスルーしていたのか良く分からないんですよ。
というのも、彼らがデビューした2006年前後と言えば、僕は高校生の頃で、海外産のインディーミュージックを1番聴いていた時期なんです。
2000年代全体で見ても、2005~2007年くらいの間は、特にアメリカの音楽事情はかなり充実していたと思います。
(いや、不作の時期ってあるのか?っていう話ですが)
今パッと思い出すだけでも、名盤がゴロゴロあって。
- Sufjan Stevens「Illinois」
- Death Cab for Cutie「Plans」
- Bright Eyes「I’m Wide Awake,I’ts Morning」
- Animal Collective「Feels」
- M.I.A「Arular」
- Spoon「Ga Ga Ga Ga Ga」
などなど。
ただ、言い訳(?)があるとすればあんまりきちんとプロモーションされてなかったような覚えはあります。
今はなき「Snoozer」「Crossbeat」など、各音楽雑誌はだいたいチェックしてましたし。。
Silversun Pickupsに関しては、「ギリ名前は聴いたことある」という程度の露出しかされていなかったのではないかな~。
Silversun Pickupsとの出会い
「YouTubeの関連動画に「Lazy Eye」が上がっていて聴いた」
マジでそれだけです。いわゆる「現代っ子(アラサー)」です。
でも、彼らの魅力を理解するにはそれだけで充分だったというか、初聴時に「あっ、これは本物やわ」っていう確信を得ましたね。
- 女性だと勘違いしそうになるヴォーカルの声質
- クリーントーンとノイジーサウンドの静動の対比
- ベーシストが女性
- なんかバンド名似てる
などなど、巷で言われている通り、Smashing Pumpkinsを引き合いに出したくなる方たち。
「引き合いというか、‘モロ’にスマパンやんけ」っていう声もありそうですが、本家ほど情報過多ではなく癖が無い感じで聴き易いので、スマパンが苦手な人にもオススメ出来ますね。
(「too muchなのがスマパンの良さだろうが」という方、おっしゃる通りです。)
あと、この曲の中盤には、静かな序盤からは想像出来ない凄まじいシャウトをかますパートがあって、非常に魅力的なのですが、そこも個人的にはポイントです。
そこから何事も無かったように元のエンジェルヴォイスに戻してしまう‘フィジカル’が単純に凄い。
別に腐すつもりはないんですが、日本人のバンド(ヴォーカル)だと、地声がここまで細い人は、こういうシャウトはほぼ出来ないんですよね。
また、音楽的な守備範囲もなかなか広く、こういうシューゲイザー風味のギターロックもバッチリ。
(良くも悪くも、器用貧乏というか、優等生過ぎるのかもしれませんが、、)
まだまだ掘りきれていないので、後続のアルバムも聴いていこうと思います~。