ジャルジャルタワーのコンセプトは「8000本ある(←!?)ネタのタネを順次公開していく」っていうもの。
ただ、いくら彼らの創作ペースが異常とはいえ、「流石にその数は盛ってるでしょ」と思ってました。
まぁ、真面目に計算すれば、1日1本アップしても22年かかるペースなので、正直言って盛っているわけです。
ですが、実際に公開されていく様子を見ていると
「こんな作り方をしてるんだったら、本当に無限にネタを作れるよな」と理解出来ました。
これまで、「シュールを盾に客から逃げている」なんていう風に揶揄されることもあったジャルジャルですが、
そういう目線で見れば、このジャルジャルタワーはある意味「逃げの極み」です。
ですが、彼らからすれば、そう言われるのは不本意というか、
むしろこれまでかなりマーケット向けにチューニングしてやってきたつもりなのかもしれません。
そう思えるくらい、ジャルジャルタワーは本当にバカバカしく、シュール一直線です。
彼らの好む「バカバカしさ」は、こちらの想像を遥かに超える「バカバカしさ」なんですよ、おそらく。
どの動画も、死ぬほどくだらないですからw
何かの役に立ったり、タメになったりする動画など、1つとして存在しません。
でも、そこが彼らの凄いところ。
日常の中から、普通の人なら見落としてしまうような「くだらない」を拾い上げるのが抜群に上手いですし、
非現実的な不条理をでっち上げることに関しても超一級品です。
目次
ジャルジャルタワーのおすすめネタ5選
やきもち焼く奴
充分イカれてますが、「ジャルジャルタワー」の中ではかなり分かりやすいネタ。
(数年前の単独で実際に披露されたネタみたいですね。)
ジェラシーが暴走する中盤以降の福徳が最高で、もっと見たいです。
めんどくさい恋愛模様をモチーフにしてるんでしょうけど、スポーツにおいても実はこれに近い心象風景は裏ではけっこうあるんですよね。
そういう意味では、凄くリアリスティックなネタです。
関東出身のツッコミ下手な奴
「そりゃお前ら芸人界隈から好かれはせんわ」っていう。関東人激おこ。(なの?)
でもこれは秀逸。
福徳の雑なヅラ姿でもう笑えるんですが、突っ込みに関しては下手というよりむしろ、
新たな地平を発明しちゃってる感じすらします。
パッと聴き意味不明な突っ込みが繰り返される中、最後らへんの「俺が東京弁だって言うのはコンビ組む前から分かってたことだろーがよ?!」
っていうやつだけは超正論です。
キャーて言う奴
本当にくだらないw
でも、これを観て、「キャー」が本来デフォルメされてるはずの表現なのに、特別に違和感を覚えなくなっていたことに気づかされました。
「あ」「え」「お」っていう奴
視聴者に対する信頼ゆえなのか、ただ開き直っているだけなのかは分かりませんが、回を追うごとに「カオスでしかない」動画が増えてきました。
このネタもそうで、途中からある意味音楽的とも言える変な磁場が生じています。笑
バイトの面接で「いい人そ~」って言われる奴
続編もあるんですが、これが1番好きです。
「いい人」という、実は宙ぶらりんな概念に対するアンチテーゼ、、とまでは絶対考えていない。
これを「くだらない」で済ます人とは友達になれなさそう。(向こうもなりたいとは思わない)
まとめ
こういう企画の場合、威勢良くスタートしたものの続かないっていうのはありがちですが、開始以来現在に至るまでコンスタントにアップされ続けていています。
元々ストックしていたネタの数が半端ないのはもちろん、「自分たちの世界観を100%発揮するための場にしよう」という強い意気込みが感じられます。
こうなると、「良い発想のネタを見落としたくないな」という心理になり、ついついチェックしてしまいますね。
また、個人的には、「バラエティーで能力を発揮出来ない=芸人としてダメ」なんていう風には全く思っていません。
バラエティーでジャルジャルより良いパフォーマンスが出来る芸人は腐るほどいますが、
コントでジャルジャルのような世界観を提示出来る芸人は他にいませんし、そもそも彼らの原点はコントですからね。
なので、もしこの企画が半ばやけくそ起点でスタートしたものであったとしても、引き続きこの方向性で尖っていってもらえれば嬉しいですね!
(そういう意味では、もっと早くからこういう試みをしていても良かったのかも?)
ちなみに、Amazon Prime Videoではジャルジャルの初期のDVD作品がいくつか公開されているので、
チェックしてみてね。
お読み頂きありがとうございました。