サッカーにおけるビデオ判定、いわゆるVARの利用が盛んになってきています。
2019シーズンからは、Jリーグでも試験的に取り入れられていますが、その中で「オンフィールドレビュー」という言葉が新たに登場するようになりました。
そこでこの記事では、オンフィールドレビューの意味や、どういった場合に採用されるのかについて解説します!
今後のサッカー観戦には必ずついて回るお話ですので、要チェックです!
オンフィールドレビューとは?
オンフィールドレビューは英語でOn Field Reviewとなり、直訳すれば「フィールド上での評価(ジャッジ)」くらいの意味になります。
その意味だけをそのまま取れば、試合の中で審判が下すジャッジ全て(つまり従来のレフェリング全般)を指すように思えますが、そうではありません。
オンフィールドレビューは、近年導入されたVAR(ビデオアシスタントレフェリー)システムに伴って生まれた概念で、
主審がピッチ横に設置されたビデオモニターで、当該プレーをチェックし、自身の判定を確認することを指します。
オンフィールドレビューが実行される条件
VARは「明らかな誤審の可能性がある」と判断した場合に、主審に対して無線を通じて助言をします。
ただ、以下のような場合には、主審は判定を変えずにそのままゲームを進めます。
- VARが明確な誤審と助言しない場合
- 主審が元の判定に自信があり、VARが明確な誤審と助言した場合にもその判断が間違っていると確信できる場合
一方、VARが明確な誤審だと断定できる場合や、主審が自分の判定に対して100%の自信を持てない場合には、オンフィールドレビューが実行されます。
具体的なシーンとしては、2019年のルヴァンカップ決勝の川崎フロンターレ対北海道コンサドーレ札幌の試合での局面が挙げられます。
3:30くらいから、VARの介入を通じてオンフィールドレビューが実行される流れが収録されています。
視覚的にも非常に分かりやすいので、是非チェックしてみてください!
オンフィールドレビューの是非
オンフィールドレビュー、そしてVARシステムの導入には、賛否があるとは思います。
1番の問題点は、試合の流れが止まってしまうことでしょう。
プレーの流れが断続的に続いていくことが、サッカーの醍醐味の1つでもあると思います。
それがVARやオンフィールドレビューでブツ切りにされてしまうことは確かなので、だったら無い方が良いというのも分かります。
ただ、個人的には「誤審も含めてサッカーだ」みたいな考えには全く賛成というか、納得できないので、導入に関して文句はありません。
現代サッカーのスピード感は極めて速くなっているので、レフェリーの方々がリアルタイムで1発で正しい判定をするのはかなり酷です。
ビデオ判定が無ければ、レフェリーの方々は非常に不利な立場に置かれ続けることになりますし、
ジャッジに関して後々遺恨が残るくらいであれば、ベターなジャッジに近づくシステムを採用してもらった方が良いと思います。
このあたりは人それぞれ色んな考え方・感じ方があると思いますが、ビデオ判定を採用する流れは今後ますます強くなっていくはずですので、参考になれば幸いです!