テレビ朝日系列「お笑い実力刃」にて、お笑いコンビ•フォークダンスDE成子坂の特集が組まれました。
このブログでは、フォークダンスに関する記事をいくつかアップしていることもあり、ウキウキで視聴しましたので、感想を書いておきます。
感想
感想としては、1ファンとして、満足度がかなり高い特集だったということが1番です。
成子坂関連の特集としては、渚さんをフィーチャーした番組は1年ほど前にあったんですよね。
でも、それは如何にも「現代のバラエティー」といった感じの番組構成。
桶田さんは¨元々存在しなかったも同然の扱い¨で、
渚さんの死について、演出過多に取り上げるだけといったものだったんですね。
コントの映像はほぼ流れず、元々フォークダンスを知りもしなければ、
VTRを観たところで特段興味を持つことも無いだろうゲスト陣達が、
令和時代よろしく、ワイプで大袈裟にリアクションし続ける、、というものでした。
対して、今回のお笑い実力刃は、地上波で出来る、
そして現状で出来る最大限の内容・構成になっていたなと思いました。
正直、「面白かったコンビがいた!」とどれだけ騒いだところで、百聞は一見にしかずであるわけで。
実際のコントの映像を見ない限り、寒々しい煽り文句でしかないということでもありますし、
そんな中、代表作を中心に、あくまでもコントの映像を主軸にしながら
実際に成子坂と同時代を生きた、そして彼らの影響下にある面々を集めて、その人たちの証言を織り交ぜていく、、
という構成になっていたのは、本当に良かったと思います。
実際Twitter上などでも、フォークダンス現役時にはこの世に生を受けてすらいないであろう世代からの、
「えっ、これ今年のキングオブコントだったら余裕で優勝じゃん」
「こんな面白い人達がなんでこんなに知られてないの?」
といった声で溢れていました。
桶田さんがポッドキャストでも語っていた通り、フォークダンスDE成子坂の本懐は、
ラストライブ「自縛」の終盤で披露されていたような、文字通りの「シュールレアリズム」のような作風です。
ですが、それと同時に、誰にでも分かるような領域に落とし込む技量とポップさも、
同時に彼らの魅力であることは間違いなく、そこにまずきっちりスポットを当てて頂いたのは正解だったと思いますし、
逆に言えばそれが、深夜とはいえ¨テレ朝¨で放映するにあたっての限界値だったと思います。
全く悪い意味ではなく。
何にせよ、フォークダンスを取り上げることとは一体どういうことなのか、
その部分について120%理解しているスタッフ陣と出演者たちによる努力で産み出されたあの1時間に対して、
本当に感謝したい気持ちでいっぱいです。