サッカーの試合でDOGSO(ドグソ)というワードを耳にする機会が増えました。
サッカー用語は日々新しいものが登場しますが、それまでに存在したワードの派生であるものも少なくないです。
ただ、DOGSOに関しては全く聞き慣れないワードであることもあり、「なんじゃそれ?」という方もまだまだ多いはず。
そこでこの記事では、そんな「DOGSO」について解説していきます。
ドグソの意味
DOGSOは略語で、「Denial Of an Obvious Goal Scoring Oppotunity」の略です。
そのまま訳すと「明らかにゴールを奪える機会の阻止」となり、
より日本語的な表現にすると、「決定的な得点機会の阻止」となります。
ドグソの条件
DOGSOに該当するプレーかどうかを判断する条件は以下の4要件があります。
① プレーの方向
② 反則とゴールとの距離
③ 守備側競技者の位置と数
④ ボールをキープできる、またはコントロール出来る可能性
つまり、以下の度合いが強ければ強いほど、DOGSOに該当する可能性が高くなるということ!
① 攻撃側がゴールに向かっている
→攻撃側の体の向きがゴール方向のベクトルであればあるほど、決定的な得点機会になる(なりえた)
② その反則自体が重い またはゴールに近い場所で行われた
③ 守備側が攻撃側から離れている 数が少ない
→本来であれば攻撃側が非常に優位で、ゴールを奪える可能性が高かった
④ 攻撃側がボールをキープ、コントロールできる可能性が高い
→攻撃側が自由にボールをコントロールできる場面であればあるほど、得点の可能性は高かった
レッドカードが出るのはいつ?
DOGSOの意味や条件について一通り解説しましたが、
「じゃあどういうプレーがDOGSOに該当するのか?」
「イエローカードやレッドカードはいつ出るのか」という点に関しては、具体的な基準はありません。
「決定的な得点機会の阻止」に対する罰則は、これまでも当然ありました。
ただ、DOGSOに関しては「どういう条件を重視してジャッジするのか」について再定義しているだけです。
どういうプレーがどういう罰則になるのかという部分について、個々のプレーごとにジャッジされるという点においては、これまでと一緒です。
おまけ
そういった曖昧な感じがサッカーの面白いところであり、逆に敬遠される理由にもなるところではあると思います。
最終的には、審判の裁量によってジャッジの結果は変わるということですから。
「DOGSO」「ドグソ」とやたらと叫ばれるようになった割には、「結局明確な基準はないんかい!」と僕自身思いましたし。(笑)
無駄に横文字を使っているだけで中身が伴ってないと思います。ぶっちゃけ。
サッカーは好きですけど、ルール(特にファウル)に関しての基準があまりにも曖昧なのは、はっきり言ってスポーツとして大きな欠陥かなと。
最近では、YouTubeのJリーグ公式チャンネルでジャッジを検証するコーナーが出来ています。
これ、試みとしては非常に良いです。
ですが元を正せば、そもそもそんなコーナーが必要になることや、毎節のようにコーナーのネタが出てくること自体がおかしいんじゃないかと。
(しかも検証した挙句、意見が割れて終わってることの方が多いという、、)
とはいえ、DOGSOにもある程度の基準はあります。
前述のコーナーでは、そのあたりの議論も盛んに行われていますので、チェックしてみてください。
(精鋭たちが集まっても「結局答えは出てない感」は否めませんが、、
色々文句(?)を言っているように聞こえるかもしれませんが、サッカーのレフェリーの方々は選手と同じくらい凄いと思ってます。正直、なぜほとんどの場合において正しいジャッジが出来るのか、意味が分からないレベルです。
一流の方々がリプレーをじっくり観ても迷うくらい、現代サッカーのジャッジが本当に難しいものであるのは間違いないです。